2016年は荒んだ1年だった
2016年は荒んだ1年であった。
お酒好きがたたって、3か月おきに小さな事件が起こった。
①2016年3月
会社の先輩と東京駅で山手線に乗ったはずなのに、
気が付いたらその先輩とはぐれていて、
何と京浜東北線の赤羽だった。
自分の家は山手線なので、乗るはずがないのに。
しかも、右ひざからうっすら血が出ていた。
まるでドラキュラか何かにかまれたような跡があった。
いったい自分の身に何が起こったのか。
今となっては知る由もない。
②2016年6月
新橋でみんなと解散した。
山手線に乗った後、眠ってしまったようだ。
気が付いたら、池袋終点であった。
時間を見たら、2時間以上経過していた。
2周したのは間違いない。
さらにショッキングな事実に気が付く。
胸に刺していたiphone5Sがないではないか。
どうらや盗まれたらしい。
写真を保存していなかったのが一番の痛手。
③2016年9月
この頃から、飲むと無性に眠たくなる性分に気が付いてきた。
気が付けば、眠りながら歩くという芸当を身に着けていた。
某所で飲んでおり、終電がなくなったので、約4㎞を歩くことに。
その道すがら、当たり前のように、
電柱に思い切り額をぶつける。
流血まではいかなかったが、痛々しい傷。
翌日顔面に絆創膏を張り付けて会社に。
どうしたんですか、と聞かれたら、正直に答えるしかなかった。
④2016年12月
ここまで3か月おきにやらかしていたので、
こうなったら12月も起きるかな、忘年会の季節だし、
と思っていたら、本当に起こった。
某社との懇親会で、手土産をいただいた。
有名な和菓子だったらしい。
自分はしらなかったけど。
新宿で山手線に乗ったのだが、例によって眠ってしまい、
また2周していたらしい。
寝ていたところを、品川で乗ってきた同じ職場の先輩に偶然見つかり、
起こされる。
ここまではよかった。
しかし、頂いた手土産が見つからない。
どうしたものか。
翌日、懇親会出席者に聞いたところ、
「鶴屋吉信」という有名な和菓子だという。
せっかくいただいた品なので、駅に聞いてみよう。
夜になって、遺失物の集まる池袋駅に電話してみる。
すると、
「鶴屋吉信。。。ないですね。
あれ、ちょっと待ってください。鶴屋八幡ならありますよ。」
えっ?鶴屋吉信じゃないの?
電話した時はすでに夜だったので、懇親会出席者は帰宅していた。
メンバーの携帯を鳴らした。
頂いたのは、本当に鶴屋吉信なのか?鶴屋八幡ではないのか。
調べてもらっている間に、その同僚の娘・息子がかわるがわる
話してきて、いいから早く教えてくれ、という気持ちを抑え、
待っていると、確かに鶴屋八幡であることが確認できた。
早速池袋に向かった。手土産は無事であった。
めでたし、めでたし。