フェルミ推定

今から10年前くらいだろうか。

「地頭力を鍛える」という本が流行った。

その中で、フェルミ推定が紹介されていた。

フェルミ推定とは、

実際に調査するのが難しいようなとらえどころのない量を、

いくつかの手掛かりを元に論理的に推論し、

短時間で概算することを指す。

フェルミ推定に限らず、

個人的に、身近なネタであれこれ思考を巡らすことが嫌いでない。

なんでこの商品がヒットしたんだろう、とか。

そのようなノリで、ネット上でとあるサイトの記事

（というか広告）を目にした。

曰く、

見知らぬ女性に簡単に声をかけられて、

簡単に知り合える場所があるとのこと。

そして、その場所とは誰でも行けるようなフツーの場所らしい。

そのサイトは、いわゆる個人が運営している妖しいサイトで、

知りたかったら1万円？で攻略本売ります、という体だった。

もちろんそんなもの買うわけがないのだが、

テーマ自体は、マーケティング能力が試されているようで、

考え込んでしまった。

・デパート？

・スポーツジム？

どうもしっくりこない。そこで思いついたのがレンタルビデオ屋。

1人で借りようと思っているくらいだから、その後確実に暇なはず。

そこで声をかければ、うまくいくのではないか。

そして、あくる日、とある飲み会で、

女性の後輩とその話で盛り上がり、考えたことを当ててみた。

そうすると、そんなに筋が悪くないのではとの反応であった。

盛り上がった自分は、マーケティングリサーチの名のもとに、

帰り道、レンタルビデオ屋を訪れた。

見回すと、ちょうど20代と思われる女性が一人で作品を探しているようだった。

こりゃ試すしかない。

後ろから声をかけようとしたその瞬間、

なんと彼氏が棚の陰から登場したのである。

あっぶねー。

他にいないか。探せど、いない。

結局、レンタルビデオ屋ではなさそうだ。

こんなことありましたメールをその後輩に送り、

さみしく家路についたのであった。

研修施設でありがちなミス

もう10数年前のこと。

某業界研究所主催で、他社合同の宿泊付きの研修があった。

研修が終わった後、夜は懇親会というお決まりのパターン。

お酒つきのコミュニケーションは大好き。

いつものようにいろいろな会社の方と懇親。

夜も更けてきたので、解散となった。

個室にもどってシャワーを浴びた後、

何か冷たい物を飲みたくなった。

個室の冷蔵庫は空で、自販機が各階の廊下にあるタイプの研修施設。

タオル1枚を腰に巻いて、自販機に向かい、部屋を出た後で気がつく。

オートロックじゃん。

慌ててロビーまでホテルスタッフに部屋を空けてほしいと懇願。

ホテルではなく、研修施設だったので、幸い誰にも合わずに済んだ。

ふぅーと一息ついて、気がつく。

あ、飲み物まだ買ってないじゃん。

しかもさっき、慌てていたので、小銭を自販機のところ置いたままだ。

買いに行かなきゃ。

と、そのまま部屋を出た。

しまった。またカギを持ってくるのを忘れた。

恥ずかしい。またホテルスタッフのところまで行かねば。。。

「すみません。また同じこと繰り返してしまいました。」

ホテルスタッフも苦笑。

オートロックには気を付けましょう。